母指 CM 関節症
(CM 関節:指の付け根の関節)この病気は、物をつまむ時やビンの蓋を開ける時など、親指に力を必要とする動作でみが出ます。進行すると親指が開きにくくなり、関節の変形は外見からも分かるようになります。病気の起こる原因として親指のCM関節はよく動く関節であり、5本の指の中で最も良く使う指のためゆるみが生じやすく、そのため関節の軟骨がすり減ったり、関節が亜脱臼して起こると言われています。また高齢者や女性に多い事から、老化やホルモン、遺伝的な関係も指摘されています。治療は初期の場合、固定装具や注射が有効です。それでも不十分で病気が進んでしまった場合には手術になります。当科では関節形成術や関節固定術、第一中手骨外転対立位骨切り術を行っています。